きびだんご ようこそ僕らの同窓会へ
きびだんごファン待望!
いつものです。
お時間のある方はお読みください。
桃太郎
「(黙々と歩いている)・・・。」
イヌ
「(桃太郎の後ろを歩いている)・・・。」
桃太郎
「(黙々と歩いている)・・・。」
イヌ
「(桃太郎の後ろを歩いている)・・・桃太郎さん。」
桃太郎
「ん?」
イヌ
「ずっと気になってたことがあるんですけど・・・。」
桃太郎
「何?」
イヌ
「桃太郎さんって、いくつきびだんごを持ってるんですか?」
桃太郎
「え?何で?」
イヌ
「いや、ちょっと気になって。」
桃太郎
「あぁ。
なんか、出発のとき、おばあさんがたくさん持たせてくれたんだ。
断るのも悪いし、全部持ってきた。」
イヌ
「そうなんですか・・・。」
桃太郎
「何で?」
イヌ
「(後ろを見て)・・・多すぎません?」
桃太郎
「何が?」
イヌ
「お供。」
桃太郎
「(後ろを見て)そうかなぁ。」
イヌ
「イヌ、サル、キジまではいいと思うんですけど、
ゾウに、ブタに、キリンに、ラクダに、ペンギン。
いくら何でも多すぎません?」
桃太郎
「いや、早くきびだんごを配らないと、腐っちゃうから。」
イヌ
「断捨離しましょう。」
桃太郎
「断捨離?」
イヌ
「お供の。」
桃太郎
「いやいやいや!
せっかくついてきてくれてるのに、お供に悪いよ。」
イヌ
「このままだと、鬼ヶ島に渡るときに、渡し船に乗り切れませんよ。」
桃太郎
「そうかなぁ。」
イヌ
「何回かに分けて渡してもらわないと渡れないです。
しかもその場合、最初に鬼ヶ島に着いたメンバーと鬼たちの間に気まずい空気流れますし。」
桃太郎
「いや、でも、もしかしたら、いつか役に立つかもしれないから・・・。」
イヌ
「あ、出た。
捨てられない人の典型的な考えですよ、それ。
大抵の場合、その『いつか』は来ませんから。」
桃太郎
「来ないかなぁ。」
イヌ
「来ません。」
桃太郎
「断捨離、どうやればいいの?」
イヌ
「1匹ずつ、要るか要らないか、選別していくんですよ。
例えば・・・、カンガルーはいらなくないですか?」
桃太郎
「いや、いるよ、カンガルー。
荷物持ちきれないときにポケットに入れさせてもらえるし。」
イヌ
「いや、袋買ってくださいよ。
何で袋買わずにカンガルーをお供にする方を選択するんですか。」
桃太郎
「カンガルーは要る。」
イヌ
「じゃあ・・・、チョウチンアンコウはいらなくないですか?」
桃太郎
「いるいる、チョウチンアンコウ。
鬼ヶ島の戦いが夜になった時のために。」
イヌ
「いや、チョウチンアンコウの灯りを頼りに戦わないでくださいよ。」
桃太郎
「チョウチンアンコウも要る。」
イヌ
「これは要らなくないですか?ナマケモノ。」
桃太郎
「いや、要るよ。木にぶら下がってるだけで癒されるから。」
イヌ
「戦わせてくださいよ!
何、鬼ヶ島で戦わずにずっとぶら下がってるんですか!
そして、その姿に癒されようとしないでください!」
桃太郎
「ナマケモノも要る。」
イヌ
「ペンギン。
お供の中にペンギン2匹いるじゃないですか。
片方だけで充分ですよ。」
桃太郎
「予備だよ。」
イヌ
「予備要らないです!
何ですか、お供の予備って。」
桃太郎
「いや、万が一のために予備はないと。
だから、2匹とも要る。」
イヌ
「身重
メス馬がいますよね。
彼女はいらなくないですか?」
桃太郎
「いや、旦那が戦ってるところを、間近で見たいらしいんだよ。」
イヌ
「見学?!見てるだけ?」
桃太郎
「もちろん、こっちからは攻撃しないから、そっちも攻撃しないでねって紳士協定は結ぶよ。」
イヌ
「いや、紳士協定が通用する相手なら、そもそも退治しにいかないですから。」
桃太郎
「メス馬も要る。彼女も連れてってあげて。」
イヌ
「あと・・・、人もいますよね。」
桃太郎
「あぁ、田淵さんね。
公園でハトにエサをやってたから、
『ついてく?』ってきびだんごを渡したら、
『仕事がいただけるのなら!』って。」
イヌ
「いや、無職のおじさんじゃないですか。」
桃太郎
「今、田淵さんをクビにしたら、『ここはブラックだ!』って思われるよ?」
イヌ
「いや、そもそもきびだんご1つで鬼退治させてる時点で、既にブラックですから。」
桃太郎
「田淵さんもダメ。捨てられない。」
イヌ
「結局、どれも捨てられてないじゃないですか!」
桃太郎
「どうやればいいの?お供の断捨離って。」
イヌ
「もういっそのこと、筆記テストやりましょう。」
桃太郎
「筆記テスト?」
イヌ
「一般的な知識を試した上で人数を絞って、面接しましょう。」
桃太郎
「面接?」
イヌ
「集団面接。
で、採用者には、後日、人事課のキジから連絡が行くという形で。」
桃太郎
「どのくらいに絞ればいいの?」
イヌ
「連れて行ける最低限まで。」
桃太郎
「1000?」
イヌ
「多すぎます。」
桃太郎
「300?」
イヌ
「まだ全然多いです。」
桃太郎
「いや、100。これが限界。」
イヌ
「3で。」
桃太郎
「3?!3?!
ケタ違いじゃん!無理無理無理!」
イヌ
「連れて行ける現実的な数字は3です。」
桃太郎
「あんた、アレだな。」
イヌ
「何ですか?」
桃太郎
「鬼だな。」
イヌ
「ここは心を鬼にしないと。」
桃太郎
「・・・認めたな。」
イヌ
「はい?」
桃太郎
「(お供たちに)鬼がいたぞー!」
お供たち
「鬼だーっ!」
イヌ
「!!(逃げ出す)」
(イヌを追いかける桃太郎、キジ、サル、ゾウ、ブタ、キリン、ペンギン2匹、
カンガルー、チョウチンアンコウ、ナマケモノ、身重のメス馬、田淵さん、
カメ、ツチノコ、ラッコ男、ミニオンズ、ジェイソン、機関車トーマス、
マリオ、ムロツヨシ、アーノルドシュワルツェネッガー、仲本工事、
ANZEN漫才のみやぞんじゃない方、ヤン坊、マー坊、こぐまのケーキ屋さん、
ハンター、モアイ像、天達気象予報士(などなど延々に続く))
今、プライベートでいろんなものを断捨離してて、『断捨離』というワードが頭にひっかかっていたのですが、
そこに『桃太郎のお供』という言葉が紐づいた形です。
さて、5月6日でこのブログも6周年です。
7年目に入るこのブログを今後ともよろしくお願いします。
人数:2人
桃太郎
イヌ
所要時間:4分~5分
所要時間:★★★☆☆
備考:最後に大量のお供がイヌを追いかけるところは、文字コントだからできた仕掛けなので、
実際に演じる場合はアレンジが必要になります。
丸々カットしてもいいかもしれません。
【お題募集中】
お題コントのお題を募集しています。
採用の際には、ささやかながら、当ブログから採用者様のブログへのリンクを張
らせていただきます。
(内容によっては、ご期待に沿えないこともございます。ご了承ください。)
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(もふもふって名前ですが、僕です。
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