懇願多種多様に勢ぞろい
映画の予告編が怖すぎると話題にもなりました。
大好きなお母さんが帰ってきて喜ぶ双子の二人だったんですが、
静かな映画で、淡々と物語が進むんですが、ホントに雰囲気が怖いんですよ。。
そしてついにある日、兄弟は行動を起こすんです!
本当のお母さんはどこ?といった質問に、
いや〜めちゃくちゃ後味悪いなー!!
俺たちの懇願はこれからだ!
気になる懇願をチェックしよう
映画の予告編が怖すぎると話題にもなりました。
大好きなお母さんが帰ってきて喜ぶ双子の二人だったんですが、
静かな映画で、淡々と物語が進むんですが、ホントに雰囲気が怖いんですよ。。
そしてついにある日、兄弟は行動を起こすんです!
本当のお母さんはどこ?といった質問に、
いや〜めちゃくちゃ後味悪いなー!!
懇願って実はツンデレじゃね?
16
雷鳴のした方角の一帯、数キロメートル彼方の海の色は、驚くほど真っ黒だった。
しばらくして、また稲光が走り、黒い海原が光の鞭で打たれたような音が激しく鳴った。
「馬鹿な・・・」
本当に嵐がやってくるのか。自分はあきれて、じゃれこうべを睨んだ。その骸骨は、にっこり笑ったかに見えた。
「何を笑いやがる!」
自分は骸骨に腹をたてた。骸骨を右手につかんだまま振りかぶり、海へ向かって投げつけてやろうとした。
そのとき、ごとり、という音が聞こえて自分の手は止まってしまった。
重たいものが、くずおれたような音。それは床の下の船室から聞こえた。
「誰かが、おまえを助けようとしているな?」
物音に一瞬ぎくりとしたが、自分は再び骸骨と向き合い、敵意を含んだ笑みを浮かべた。
・・・また、音がした。
木の床がきしるような音。何者かが、船室を歩いているような気配。
「なんだ・・・」
自分は、ごくりと唾を飲み込んだ。
骸骨を海に投げ込むのはひとまず止めにして甲板にそっと置き、船室への入り口に、近寄った。足音をたてないように、忍者のように。そして、上からそっとのぞき込んだ。
顔を全部つっこむことはせず、こちらを見られないで、中を見ようとした。しかし部屋の隅々まで見渡すことは不可能だった。しかし、何者かの気配・・・
誰かいるのだ。
人の気配がするのは間違いない。
自分の心臓は高鳴った。自分が座っていた床のあたりに、そいつは、いる。ごそり、ごそり、
いう、こもったような音が、かすかに聞こえた。
何をしているのだろうか。自分の額に、脂汗がにじんだ。
そのとき、波が寄せてきたらしく、船が大揺れした。骸骨が、甲板の上を、音をたてて転がり、壁にぶつかった。
その音に驚いたのか、船室の何者かは、急に立ち上がり、そこから去ろうとするような気配を感じた。急いで床を歩く音がする。
自分は思い切って、船室への入り口となっている四角い木戸に顔を突っ込んだ。そのとき、船室の奥の、あの木戸がちょうど閉じられようとしていた。
ギイ―、という音を残して、ドアがまさに閉じられようとしていた。
やっぱり、誰かいるのか!
自分の体は、急にスイッチの入ったロボットみたいにして動き、梯子の階段を駆け降りた。
最後の段を踏み外し、床に転げ落ちた。それと同時にドアが閉まり、内側から鍵のかかる音がした。
誰だ・・・
床に四つんばいになって、閉じられたドアを見た。
自分は一人ではなかったのだ、やっぱり。あのドアの向こうで、先日、物音がしたのは、空耳ではなかったのだ。
しかし、向こうにいるのは、何者なのだ。喜ぶべき相手なのか、恐がるべき相手なのか、自分にはもちろん判断がつきかねた。
・・・ふと、卓袱台のあたりを見ると、そこにあったはずの缶詰や食器類が見えない。なくなってしまった。
自分は焦った。立ち上がって、近寄り、しゃがみこんで、あたりを点検した。
ない。
そこにあった、缶詰も、皿も茶碗も、・・・しかし、それよりも大問題を発見した。缶切りがないのだ。缶切りが、ない・・・
「泥棒!」
自分は、思わず声をあげた。
何てことだ。缶詰ならば、ここに出ていたのを持っていかれても、まだ、ダンボール箱の中にストックはある。しかし、缶切りがなくては話にならない。缶切りの代用になるようなもの、例えばナイフとか・・は、ここにはないのだ。
自分は、思わず部屋の奥のドアに駆け寄っ
。もう、用心もへったくれもなかった。
「おい!そこに、誰かいるんだろう?」自分はドアを叩き、大声で怒鳴った。
「人のものを、勝手に持っていくな!こそこそしなくったっていい。食料なら、まだ沢山あるから。二人で分けて食べよう。出てきなさい!顔を見せてくれ。僕は、怪しい者じゃない。いっしょに、力をあわせて、この事態を打開しようしゃないか!!」
懇願口調で呼びかけ、ドアを叩いた。
「僕も孤独なんだ。実は、ここがどこなのか、さっぱり、わからないんだ。教えてくれ、この船は一体、何だ、君は、誰だ。僕は、怪しい者じゃない、開けてくれ、鍵を、開けてくれ!」
ドアを叩く手に力が入った。自分の声は、とめようもなく大きな声になった。
もう、ドアの向こうが何者でもいい、とにかく、誰かと話がしたかった。自分の声は、次第に涙声に近いものになっていった。
しかし、返事はない。自分はドアを叩くのをやめた。
そのとき、自分は、大きな力で上から押さえつけられ、床の上に押しつぶされそうになった。
膝ががくがく震え、床の上に尻餅をつき、自分を押しつける力に抵抗した。
床についた両手の甲を見つめて、苦しい息を吐いた。
船が、急速に上昇していた。海面が、大きく膨らみ、大波になって、この船を空中高く、暴力的に持ち上げているのだった。
ドアの向こうで、甲高い声がした。
歓声とも悲鳴ともつかない、大きく長く尾をひく声。ちょっと人間の声とは思えなかった。自分も押しつぶされそうになっており、それで聴覚も歪んでしまったのかとも思った。
しかし、何か考える余裕は全く与えられなかった。今度は、自分は急降下した。まっ逆さまに奈落へ落ちていった。
・・・つづく
今ほど懇願が必要とされている時代はない
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「殺してくれと懇願した」ウイグル族女性が語る、中国の収容所での拷問・虐待 https://t.co/xzozzIn1jf @newsphere_jpから
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本当にどうしようもなく我慢出来なくなったらずっと懇願しますけどね!笑
いじめっこですねー