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●指輪が来た理由。
このお話は、昨日のブログ(●怨念が入った指輪)の続きです。
従って、昨日のブログ()
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
[前回までのあらすじ]
こんな諺(ことわざ)があります。
「袖振り合うも多生の縁」(そでふりあうもたしょうのえん)この意味は、
外を歩いている時に、見知らぬ人と服の袖が当った程度のちょっとした事でも、
それは偶然ではなく、深い因縁によって起きた出会いかもしれません。
だから、どんな出会い方であっても大切にしなければならない。という教え。
そんな諺(ことわざ)を思い起こしてしまう様な、
霊的な出来事が、アメリカでありました。
事の発端は、霊能者の所に一人のご婦人が相談にやって来た事に始まります。
レイナさんは、一人暮らしをしている50歳位の女性でした。
夫は3年前に亡くし、子供達は結婚してそれぞれ家庭をもっていて、
いってみれば、自由気ままな一人暮らしで、友人と旅行をするのが趣味だといいます。
3週間前も、友人2人とオハイオ州に旅行に出かけました。
友人2人に連れられて、あちこちの骨董店を見て回った時、
ふと、1つの指輪に目が行ったといいます。それは、中古のルビーの指輪でした。
そのルビーの指輪はキズ物という事で安かったといいます。
自宅に帰りその指輪をはめると、なぜか頭痛がしてくるのです。
そして、首が押さえつけられる様な感覚になったりするのでした。
最初は旅行疲れかとも思ったそうですが、1週間経ってもその症状は続いたといいます。
医者に診てもらっても特に異常は無いと言われ、その事を友人に相談すると、
「もしかして、指輪に何か憑いてるんじゃないの?」と言われたのです。
なにしろ、彼女は他の友人2人と違って、指輪しか買ってなかったからです。
やがて、寝ていると変な夢を見る様になったといいます。
それは、誰か見た事も無いお婆さんが、夢の中に出て来て、
彼女を睨んでいるという夢でした。夢は指輪を外していても見てしまうといいます。
こうしてレイナさんは、友人にも勧められて、
指輪をどうしたらいいのか? 霊能者に相談にやってきたのでした。
さっそく霊能者による霊視が始まりました。
霊能者の方は、レイナさんが持参した指輪をじっと見つめていると、
やがて手にとって、指輪を触りながら霊視を始めました。
そして、5分ほどそのまま考えながら、こんな事を言ったのです。
「このルビーの指輪には、
前の持ち主の怨念が入っています。
この指輪を診ていると、一人の老女の無念さが伝わってくるのね。
強盗かなにかに、この指輪を盗まれたのね。」
霊能者いわく、特に高価な指輪で持ち主が大事にしていた石には、
怨念が入りやすいのだという。
もしくは、殺してから死体の指から外して盗んだ指輪などにも、
怨念が憑いてきやすいのだという。
普通は、指輪の霊視が終わった時点で、一応の解決を見るのだが、
今回は違ったのである。
指輪に怨念が憑いていたのは、彼女にとって、
序曲に過ぎなかったのだ。
霊能者の方は、指輪の霊視が終わっても、
じっとレイナさんの方を厳しい眼差しで見つめていて、
それは、まだ霊視が終わっていない事を表わしていた。
やがて霊能者の口からレイナさんに、ショッキングな事実が告げられたのである。
「ごめんなさい。貴方のお母様、お元気かしら?」
「最近連絡はとっていませんが、元気だと思います。」とレイナさん。
そこで、霊能者の方がレイナさんに実家に電話してみる様にうながし、
レイナさんが実家のお母さんに電話してみると、誰も電話に出ない。
レイナさんいわく、最後に一人暮らしのお母さんと話したのは、約半年前だという。
すると、霊能者の方が重い口を開いて、レイナさんにこう伝えたのだ。
「ごめんなさい。
私には貴方のお母様が亡くなっている様に感じるの。」
この時
で、鑑定は一時中断となった。
レイナさんは、母親が住んで居る実家に向ったのは言うまでもない。
その後、レイナさんのお母さんは、地下室の階段の所で亡くなっていたという。
警察の見解では、死後約半年で、事件性は無いという。
地下室への階段を踏み外して、頭を打って亡くなったのではないかと推察された。
レイナさんはお母様の埋葬を終えると、再び霊能者の元に。
約半月ぶりでの鑑定の再開となった。
その間、レイナさんから預かっていたルビーの指輪は、
霊能者の方が、聖水を使った除霊によって、怨念は取り除かれていた。
しかし、霊能者いわく、
問題の本質は、ルビーの指輪では無いと言う。
亡くなったお母様が、気づいて欲しいあまりに、
自分と年齢が近い女性の霊が入った指輪をレイナさんに買わせる事で、
自分に気づいて欲しいと、訴えていたのだと霊能者は言った。
つまり、余りアンティークには興味が無かったレイナさんが、
あの時迷った上にルビーの指輪を買ったのは、亡きお母様の仕業だったのである。
「レイナ、
早く母さんを見つけて。おねがい。」
END
眼差しがなければお菓子を食べればいいじゃない
●指輪が来た理由。
このお話は、昨日のブログ(●怨念が入った指輪)の続きです。
従って、昨日のブログ()
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[前回までのあらすじ]
こんな諺(ことわざ)があります。
「袖振り合うも多生の縁」(そでふりあうもたしょうのえん)この意味は、
外を歩いている時に、見知らぬ人と服の袖が当った程度のちょっとした事でも、
それは偶然ではなく、深い因縁によって起きた出会いかもしれません。
だから、どんな出会い方であっても大切にしなければならない。という教え。
そんな諺(ことわざ)を思い起こしてしまう様な、
霊的な出来事が、アメリカでありました。
事の発端は、霊能者の所に一人のご婦人が相談にやって来た事に始まります。
レイナさんは、一人暮らしをしている50歳位の女性でした。
夫は3年前に亡くし、子供達は結婚してそれぞれ家庭をもっていて、
いってみれば、自由気ままな一人暮らしで、友人と旅行をするのが趣味だといいます。
3週間前も、友人2人とオハイオ州に旅行に出かけました。
友人2人に連れられて、あちこちの骨董店を見て回った時、
ふと、1つの指輪に目が行ったといいます。それは、中古のルビーの指輪でした。
そのルビーの指輪はキズ物という事で安かったといいます。
自宅に帰りその指輪をはめると、なぜか頭痛がしてくるのです。
そして、首が押さえつけられる様な感覚になったりするのでした。
最初は旅行疲れかとも思ったそうですが、1週間経ってもその症状は続いたといいます。
医者に診てもらっても特に異常は無いと言われ、その事を友人に相談すると、
「もしかして、指輪に何か憑いてるんじゃないの?」と言われたのです。
なにしろ、彼女は他の友人2人と違って、指輪しか買ってなかったからです。
やがて、寝ていると変な夢を見る様になったといいます。
それは、誰か見た事も無いお婆さんが、夢の中に出て来て、
彼女を睨んでいるという夢でした。夢は指輪を外していても見てしまうといいます。
こうしてレイナさんは、友人にも勧められて、
指輪をどうしたらいいのか? 霊能者に相談にやってきたのでした。
さっそく霊能者による霊視が始まりました。
霊能者の方は、レイナさんが持参した指輪をじっと見つめていると、
やがて手にとって、指輪を触りながら霊視を始めました。
そして、5分ほどそのまま考えながら、こんな事を言ったのです。
「このルビーの指輪には、
前の持ち主の怨念が入っています。
この指輪を診ていると、一人の老女の無念さが伝わってくるのね。
強盗かなにかに、この指輪を盗まれたのね。」
霊能者いわく、特に高価な指輪で持ち主が大事にしていた石には、
怨念が入りやすいのだという。
もしくは、殺してから死体の指から外して盗んだ指輪などにも、
怨念が憑いてきやすいのだという。
普通は、指輪の霊視が終わった時点で、一応の解決を見るのだが、
今回は違ったのである。
指輪に怨念が憑いていたのは、彼女にとって、
序曲に過ぎなかったのだ。
霊能者の方は、指輪の霊視が終わっても、
じっとレイナさんの方を厳しい眼差しで見つめていて、
それは、まだ霊視が終わっていない事を表わしていた。
やがて霊能者の口からレイナさんに、ショッキングな事実が告げられたのである。
「ごめんなさい。貴方のお母様、お元気かしら?」
「最近連絡はとっていませんが、元気だと思います。」とレイナさん。
そこで、霊能者の方がレイナさんに実家に電話してみる様にうながし、
レイナさんが実家のお母さんに電話してみると、誰も電話に出ない。
レイナさんいわく、最後に一人暮らしのお母さんと話したのは、約半年前だという。
すると、霊能者の方が重い口を開いて、レイナさんにこう伝えたのだ。
「ごめんなさい。
私には貴方のお母様が亡くなっている様に感じるの。」
この時
で、鑑定は一時中断となった。
レイナさんは、母親が住んで居る実家に向ったのは言うまでもない。
その後、レイナさんのお母さんは、地下室の階段の所で亡くなっていたという。
警察の見解では、死後約半年で、事件性は無いという。
地下室への階段を踏み外して、頭を打って亡くなったのではないかと推察された。
レイナさんはお母様の埋葬を終えると、再び霊能者の元に。
約半月ぶりでの鑑定の再開となった。
その間、レイナさんから預かっていたルビーの指輪は、
霊能者の方が、聖水を使った除霊によって、怨念は取り除かれていた。
しかし、霊能者いわく、
問題の本質は、ルビーの指輪では無いと言う。
亡くなったお母様が、気づいて欲しいあまりに、
自分と年齢が近い女性の霊が入った指輪をレイナさんに買わせる事で、
自分に気づいて欲しいと、訴えていたのだと霊能者は言った。
つまり、余りアンティークには興味が無かったレイナさんが、
あの時迷った上にルビーの指輪を買ったのは、亡きお母様の仕業だったのである。
「レイナ、
早く母さんを見つけて。おねがい。」
END
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