ブーメランの本質はその自由性にある
前回まで3週間に分けて、通貨の信認とは何か?について、自分なりに分析をしてきました。今回はそのまとめになります。
通貨の信認(円安嫌い)が日本を円高不況にした _ 経済はA+B+Cの足し算です
国の借金で、財政悪化を招いた、財務省のブーメラン _ 経済はA+B+Cの足し算です
通貨の信認を唱えるものは、豊かな国民を望まない。 _ 経済はA+B+Cの足し算です
例により、いろいろ情報を集める段階からして最も参考になりましたのは以下のサイトさまです。
通貨の信認とは何か? | 日本の正義
他にもいろいろ、日銀のPDFとかも集めましたが、何か途中で理屈がおかしくなるし、どこまでも話をぼかすので、あまり使えなかったです。それはいいとして、今回は上記サイトに沿って行間を埋めていきたいと思います。
通貨の信認については、言葉が独り歩きするだけで、定義がないと言えます。経済議論で使われる時は、通貨の価値が維持される、即ち価値が目減りしない、インフレにならないという意味で使われているようです。
まったくです。日銀にも財務省にも説明がありませんでした。それはこちらでも述べられています。
日銀のいう「通貨の信認」の重要性の検証 – シェイブテイル日記改め 西武輝夫日記
こののでは、白川は「の信認」というものを大事にする姿勢を見せています。ところが、のなどを探しても、「の信認」という言葉の定義には触れられていません。 白川自身がもっとも大切にしているはずのの信認とは一体何かが判らず、どうやってを決定しているのか不思議に思う人は少なくないようです。
上記サイトでは白川総裁自身が「定義できない」と発言した・金子洋一とのやりとりがショートショートで抜粋、説明してあります。
まぁ、今回は日本の正義さんのサイトに合わせて話を進めるので、そちらに戻ります。
国内では自国通貨しかないので国民には他の通貨の選択の余地が無く、インフレだけの問題になります。この場合、通貨の信認とは価値が目減りしない、即ちインフレでなくデフレの方が信認が高いことになります。
前回?前々回かな?説明したように、日本には日本円しか流通していませんので、他の通貨が流通することはありえないですね。レジ通らないじゃないですか、と。
しかし、デフレの日本でハッピーな人はいません。それに気が付かない愚か者は日銀と財務省と経団連だけで、通貨の信認のために不景気になっても言いというのが日銀の政策です。後世で信じられないほど馬鹿だと言われることでしょう。
こういうことです。物価以上に賃金は上がります。逆にすると
がんがん下がっていきます。ちなみに同じグラフです。縦軸の目盛りを調整しただけです。2番目のグラフが桁が大きいところばかりなので、クローズアップの接写画面てとこですね。というわけで、信じられないほど馬鹿だと言われても庇いようがありません。
昭和恐慌は「一人当り90円の借金」を返済しようとして発生した – シェイブテイル日記改め 西武輝夫日記
これに対して、・政友会のはを次のように批判しました。
浜口も井上蔵相も我が国の総額が60億円近くに上ったことを以って、あたかも国家の存亡に関する一大事の如くに宣伝し、現はこれを整理を以って重要使命とするものであると吹聴し、この60億円を一人に割ってみれば90円にして、国民は生まれながらにして90円の借金を負っている、誠に大変なこととつげた。…。
この時代は高橋是清氏やヒトラーが存命だったので、数年後にはあっという間にデフレを片付けました。
明治維新にて、坂本龍馬の意思を継ぎ、明治政府の経済を担った由利公正も、お金を作って財政出動するために、反対論者を徹底的にやりました。
由利公正(三岡八郎)をめぐるエピソード集
明治元年、古くからの金貨通用の地である東京では太政官札発行は無理だとして、 反対していた江藤新平に対し、由利は、議論を拒否したら負けというルールを設け、 立会人を置き、朝から夕刻まで、連日7日間江藤と議論を戦わせた。8日目に江藤は 会場に姿を現さず、由利の勝ちとなった。
その後、紙幣の発行により産業振興を図ろうとした由利は、まず大坂でその準備に 入る。同年5月には紙幣発行の日が決まったものの、反対論は根強かったため、由利 は、「私は覚悟した。(発行されなければ)二条城に保管してある金札に火を付け、自 刃する。」と訴え、予定通りの発行にこぎつけた。
歴史は繰り返すと言いますが、どこまでも理屈を述べても、解しない人はダメなんです。徹底的にやり込める必要があると思います。
ではまた日本の正義さんの話に戻りまして
要するに、世界で受け取ってもらえるかどうか、これが通貨の信認です。
ここでようやく円の信認の定義の核心に辿り着きました。円の信認では、円が世界の為替市場でいつでも受け取ってもらえることが最低条件ですが、これは軽くクリアしています。次に、交換レートが、円が強くなっていれば信認が高く、円が弱くなっていれば信認が弱いと言えます。つまり、円の信認は現時点では世界の通過の中で一番高いのです。
よって、円の信認について心配している日銀は完全に間違っています。
レートに関する話は1回目にさせていただきました。
通貨の信認(円安嫌い)が日本を円高不況にした _ 経済はA+B+Cの足し算です
とりあえず、暴落する
ジックが、ぜんぜんわかりません。暴落しても、逆に輸出攻勢が強くなるだけです。しかし、日本の純輸出はGDPの1%くらいです。そんなものよりも、政府の財政出動の方がGDPの20~25%を占め、何倍も巨大で、かつコントロールができ、確実に最速でデフレ脱却ができます。
以上、日本の正義さんのサイトによれば、デフレとレートの問題に収束します。まったくその通りなのですが、財務省発の通貨の信認というものがもうひとつあるようです。それが、政府が財政赤字であると、円ドルが暴落したり、円が紙くずになり、国内でドルやユーロが流通する?というものです。もう疑問形ですが。
がんがん借金こと国債残高が増えていますよ、の財務省の図。
確かに、既に借金と収入の比率、世界一悪いのが日本ですね、と。しかし、世界最悪の割に、いつ暴落するの?何事もなく日本円は流通していますが。円ドル109円ですが、これって暴落しているの?と。また、どうしたら暴落するかのステップが不明です。そして極めつけは、財務省が、国債格付け会社S&Pに、返事したこれ。
S&P宛返信大要
財政赤字の大きさのみに囚われると、経済全体への視野を欠くこととなる。
財政赤字のみの語ってまわりを煽っているのは財務省なんですけどね。
というわけで、初めに、世間で皆が好き勝手に言っている「通貨の信認」を3つに分類して、私はこの話を始めました。
1.お金をがんがん作っては、円ドルなどのレートが安くなってしまって、円の価値が下がるからいけない。
2.国債をがんがん増やしては、政府の借金が増え、国民の不安をあおり、日本円が信用されなくなってしまうからいけない。
3.1.2.の結果、日本銀行経由で、政府に財源が確保され、財政出動されてしまうと、景気が良くなり、物価が上昇するので、通貨の信認が低下してしまうから、いけない。
これを簡潔にまとめますと
通貨の信認その1.円安は円の価値が下がることだからいけない。
通貨の信認その2.政府が財政赤字では、日本円が信用されなくなって、円安暴落する。国内で円が無価値になり、ドルやユーロが流通する。
通貨の信認その2.物価の上昇は、相対的に貯金、資産の価値(購買力)を減らすからいけない。
これに簡潔?に反論しますと
1.円高70円台で大問題になりましたが何か?また、多少お金を作って円安誘導したところで、まわりの国もお金作っているから、そうそう円安にはならない。また、円安は大手が身を切って中小企業に価格攻勢をかけるのと同じ。苦しいのは相手国。円安になったらなったで問題ないし、円安行き過ぎたと思うならやめればいいだけ。
2.世界一の財政赤字とは言いますがいつ暴落するの?暴落するする詐欺?それとも今が暴落状態?あと日本円がドルとかに変わると思って?あと、お金は各国作れるから、本質的には外貨の借金を見た方がいいけれど、外貨では日本は世界一の金持ち国になります。借金と収入の比率だって、日本はめちゃくちゃ優良。
3.物価の上昇は、同時に賃金の上昇を伴う。それが賃金と物価の歴史。賃金が増えるので負債も圧縮され、格差が縮小、所得も分厚い中間層が形成される。資産しか見ていないのは視野が浅すぎる。
2.の参考資料 その1
2.の参考資料 その2
以上です。何度も同じグラフを使いまわしているのはお分かりでしょうか?つまり、いつもと同じ話で片付く問題です。ここまで整理して、やっと他のサイトも見ていけます。
024.通貨の信認って何よ? _ ド素人が日本について考えたらこうなった
こちらのサイトさんもほぼその通りって感じです。さっとしか見てないので間違えてたらすいません。
揺らぐ日本銀行の独立性と信認 京都大学 名誉教授 公益財団法人 国際通貨研究所 上席客員研究員 村瀬 哲司 2017
こちらのページでは「懸念があるが問題ない」「しかし何があるかわからない、危険」の理屈ばかりで、読んでてうんざりします。何がどう問題なのかは説明がありません。懸念ばかり煽ってきます。読む方は下の結論から読んだ方がいいです。繰り返しだとよくわかります。
打ち出の小槌はない _ キヤノングローバル戦略研究所(CIGS) 理事長 福井 俊彦 2012
こちらのページでは、データを確認せず、自分の主張をするタイプのようです。打ち出の小づちはない、というタイトルですが、今めっちゃ日本銀行が買いオペしてます。
通貨、国債、中央銀行―信認の相互依存性―日本金融学会2011年度春季大会における特別講演 日本銀行総裁 白川 方明
この通貨や金融システムがそ の役割を果たすことを可能にしている最も重要な条件は、一言で言えば、信認 です。信認を維持するためには、政府や中央銀行、民間金融機関それぞれが自 らの信認をしっかりと守る努力をすることがすべての出発点です
民間金融機関の信認は、政府の信認にも左右されます。
国債の信認は、中央銀行の信認に よっても支えられています。
中央銀行の信認は、政府や国民が中央銀 行の判断を尊重するかどうかによっても大きな影響を受けます。
信認は空気のような 存在で平時は誰もその存在を疑いませんが、信認を守る努力を払わなければ、 非連続的に変化し得るものです。そして、一旦、信認が崩れると、経済に与え る影響は計り知れません。信認は非常に微妙な構築物です
・・・。
A × B × C × D
A = 一般銀行
B = 政府
C = 国債
D = 日本銀行
すべての信認が大切。しかし信認は空気のようなもの、と。前日本銀行総裁の判断基準がこれです。今私は式にしてみましたが、式化すらしてないかもしれませんね。空気だと思考停止して、それ以上考えてないようですから。
つまり、空気という自分の知識や経験から来る感性で、日本銀行を運営していたってことです。なぜ経済にも関わる銀行が、数字を指標にしないで感性を指標にしているのか意味がわかりません。
理系、工学系の人入
てゴリゴリやった方がいいと思います。わけのわからない発言こそ徹底的に洗うべきでしょう。私もですが、ふとした自分の言葉からもよく自浄というか、確認作業を行います。大事な仕事の分野でそれをないがしろにしてきたということでしょう。
白川日銀総裁「通貨の信認は定義できない」 _ 金子洋一「日本経済の再生をめざすブログ」
そういう意味で、厳密に数量的に定義できないけれども、しかし大事なことは世の中にはたくさんあるというふうに思います。民主主義もそうですし、この通貨の信認ということもそうだというふうに思います。(白川総裁)
というわけです。やってなかったわけですね。
だいたいこれで、通貨の信認について、目立つ?サイトは抜き出してきたかなと思います。素人ブロガーの方が全般的に話がマトモでした。名が通っている人ほど何を言っているのかわけがわからない、という状況です。
通貨の信認はグーグル検索しても7万件程度の話です。一般の人からすれば、それだけ「何言ってんの?こいつ?」という話になります。つまり、はぐらかして、わかりやすく説明する気がない、ということです。しかし、こんなものを参考にしたり、主張しているのが財務省やら、ということになります。
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----編集後記----
難しいことを難しく、曖昧なことを曖昧に言うのは簡単でいいですよね。私も冗談だったり、どうでもいいことを友人同士で哲学的に言ったりします。例 なぜ山に登るのか?そこに山があるからだ。(哲学風に言うとカッコいい気がするが何も答えになっていない。山をプリンに言い換えても好きなものに言い換えてもいいです)
ということで、難しいことを簡単に、抽象的なことを具体的にすることの方が大変です。それをやっているのが、学校の先生や塾の先生です(塾バイトの経験上)。説明がわからないと子供にそっぽ向かれますし、上記の物言いでは、先生方ですら「???」となります。つまり、説明になっていない、という話です。
しかし、そのような人物が大御所で障害となっているのならば、由利公正のように、徹底的に追及する必要があるのではないかと思います。現代でいえば炎上、、、インターネットがありますので、勝手に社会的に死んでいきそうですが。インターネットで炎上するということは、歴史に汚名が残り、子や孫、家族親戚からはそっぽ向かれそうですね@@
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から物言えよ笑
ブーメランしたるわ。