夜空専門ショップナビ
「どう?」
「似合う」
「そう?」
「うん、いい感じ」
「ありがとう」
服屋で雅紀と一緒に服選び。お互いにお互いの服を選ぶ。
「あのっ、嵐の櫻井さんですよね」
「え?あ、いや」
「あの、ファンなんですっ!サインとか…大丈夫ですか?」
ペンを渡されて、どうしてか…勝手にスルスルと紙の上をペンが滑る。
「これでいいですか?」
「ありがとうございました!」
顔を真っ赤にして帰っていく。
「翔、あれ本当にサインなの?」
「分かんねぇけど…勝手に動いた」
指が覚えてる感じ。俺1回も書いたことないのに…つか、嵐じゃないのに。
「まぁいいか」
「んぉ…増えてきちゃった…」
雑誌とCDとDVDと…買いすぎて整理しないと大変なことになりそうだ。
「翔、ジャーン!」
「何?え……あ、当たってる!!」
「へへっ、応募したら当たった!」
ライブ行ける!!念願のライブ!!
「くふっ、それまでにこれ整理しないとね」
「うん!」
昔の雑誌やらを整理しながら…中身を少し見る。
「んぁ、これ見て」
「うん?あ、これ!」
この前書いたサインと同じものが載ってた。
「すげー!翔ってサインまで覚えるの!?」
いや、覚えてないし。
「分かんねぇなぁ…」
分かんねぇけど…俺と櫻井さんと嵐の櫻井さん……何かで繋がってるのかもな。じゃあ、あの時の夢も…この人の記憶だったりするのかもな。
「翔ちゃん」
「んん…んんぅ」
俺らもスタッフも呆れつつも翔ちゃんの寝顔を見る。
「翔さんマジで寝てるよw 撮影終わったら起こされるのに」
「可愛いなぁ、翔くん」
「翔くんの隣取ろうかなぁ」
「翔ちゃんの隣は俺です」
「はいはい」
「じゃ、このまま撮影しましょうか」
皆で静かに翔ちゃんを囲む。
「おやすみ、翔ちゃん」
翔ちゃんの隣に寝転がって撮影が始まった。
Fin
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『夜空への手紙』完結です
最後のシーンは『夜空への手紙 後日談 5』の最後とリンクしてます
読んですぐに分かった方は凄い
言っちゃうと、翔も翔ちゃんも嵐の櫻井くんも…どこかで何かしら繋がる部分があるってことです
ここまで読んでいただいた皆様、ありがとうございます
最後の着地がこれって…大丈夫かな
でも読んでいただけてるので大丈夫だと思ってます
次のお話はまた以前連載していた『最後の砦』の続きをアップしていこうと思います
読み返す方はテーマの部分から『最後の砦』をポチッとなしてくださいませ
では、お楽しみに
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