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Aqoursの3rdライブ、凄かった。洗練されていた。2ndライブとは別ものであった。
TVアニメ二期曲メインになるとはいえ、ここまでグループ自体が進化した姿を目の当たりに出来るとは思ってもいなかった。
とにかく完成度が高かったのである。このライブの総合的な評価としては『無駄な部分がほとんど取り除かれた』ところであろう。だから私は最初に『洗練された』と言ったのだ。
開演時刻丁度、いつもと同じようなオープニング映像が流され、ライブが始まる。まだ明るい時間からのライブのため、ライブビューイングだと暗転したかどうかがハッキリと分からない。
ここから既に『洗練されたライブ』は始まっていた。オープニング映像による焦らしが殆ど無かったのである。すぐに曲が始まった印象が残っている。これはもう一度見てよく確認したい。
セットリストの1曲目は2期アニメオープニングの『未来の僕らは知ってるよ』。これまでファンミーティングツアーなどで何度も歌ってきた曲であったが、フルバージョンはこの日が初披露だった。やはり楽曲はフルに限る、とPerfume脳は強く思った。
アニメ前提につくられているとはいえ、曲は曲である。1曲を丸々通して聴いた時に、初めてその曲の本当の良さが分かり、聴き込むことによって『自分しかわからない音』が見つけられる。この『自分にしかわからない音』が友達などほかの人と共通してるとかなり盛り上がる。楽曲の良さからAqoursにハマった私にとって、やはり曲は大切だ。
2曲目は『君の瞳を巡る冒険』。ご存知脱出ゲームのタイアップソング。シングルの1,2トラックの流れのままやってくれたのは好ポイント。そしてこの曲が想像以上にカッコイイ。初めて聴いた時からこの曲のカッコ良さには気付いていたが、振り付けが付いて真価が発揮されたように感じた。このライブの2曲目に『君の瞳を巡る冒険』を選んだのは大正解だった。もう一度ライブビューイングに行く理由のひとつは、もう一度この曲を見たいからである。この最初の2曲は素晴らしすぎた。このライブの価値を大きく上げている。
MC。いつものメンバーコールとか衣装とかの話。正直AqoursのライブのMCはそれほど面白くない（これはPerfumeのMCが必要以上に面白いことが起因している）ので、無駄な話は無くして必要最低限にして欲しいと思っている（ファンミは別である）。
と書くと、なんだあれもいらねえのかこれもいらねえのかという意見が飛んでくるので、そうではないことを理解していただきたい。自己紹介とライブの紹介は『必要最低限』のことなのでこれは大必要。コーレスも付いてきてくれますかー？もお約束なので許容。だがそれだけでいい() それ以上あると、せっかく盛り上がった気持ちが冷めてしまう。MCの内容がSaint Snowのように面白ければいいのだが、この話はまたあとでする。
だが、このライブはMCがかなり少なかった。ここは大評価であり、このライブが洗練されていたと感じた大事なポイントのひとつである。AqoursのMCはここと後述の『MIRACLE WAVE』のあと、そしてアンコールだけだった。MCを減らしたことで、ダラっとする時間が減ったのは本当に評価出来る。これこそ『WONDERFUL STORIES』ではないか。（色々言っているが、コールは常人並にしてめちゃくちゃ楽しむ普通のオタクである。）
MC明け1曲目は『MY LIST to you!』。今回は外されるかもと思っていたので、セトリ入りは少々意外だった。というのも、最初の2曲が完全に『WONDERFUL STORIESの世界観』をつくりあげていたので、『MY LIST to you!』や『待ってて愛のうた』のような、雰囲気を一旦止めてしまうゆったりした曲をやるとは思えなかった。しかしこの曲がMC明けに配属されたのはそれを防いでいて、いいアクセントになっていた。
この『MY LIST to you!』の時に薄々感じていたあることが確信に変わった。そう、歌が上手くなっている。キャスト全員の歌が明らかに上手くなっているのだ。これも洗練された大きなポイントである。恐らくソロ曲のために猛練習したのだろう。ライブビューイングを見る上での残念だったポイントが無くなったのは大きい、というかもうこれだけで全問題解消である。歌が上手くなったことによってライブ全体の出来栄えが段違いなのだ。これは本当に大きい。
『MY舞☆TONIGHT』が始まった。ルビィとダイヤの姉妹センター曲。和風テイストの曲で、某球団某選手の応援歌に似ているとか似てないとか。
『MY舞☆TONIGHT』は衣装を楽しみにしていたところがあるので、そのままの衣装は少しだけ残念だった。しかしステージ演出が一役買っていた。リアル炎をユニットカーニバルに続けて噴出させていた。これは◎
そのままの流れで『君のこころは輝いてるかい？』。Aqoursの大切なデビューシングルで、TVアニメ2期3話で『MY舞☆TONIGHT
のあとに学校説明会で披露したこの曲。この曲をアニメと同じ流れで、ド中盤に持ってくる冒険は結果的にとっても良かった。普段は最後の方に盛り上げ役のひとつに使われる曲だが、いい活気剤になってくれた。君ここをこの位置でやるのも楽しい。
ダイジェストアニメを挟んでの『MIRACLE WAVE』。アニメ放送後から「本当にライブでやるのか」と話題になっていた曲である。まあやらないわけないと思っていたが。というのも、今回の演出はあくまでも『演出の一部』である。伊波杏樹は舞台役者で、今後そういったチャレンジングなことをやっていく、もしくはすでにやっているかもしれない。これは『舞台女優伊波杏樹』だからこそ出来たことなのだろう。
しかし残念でならないのは、この曲もしかり『想いよひとつになれ』もしかり『Awaken the power』もしかり、特殊な演出によってライブで披露する機会が限られてしまうことだ。
ピアノも引かなくていいしバク転もしなくていいから、今後もちょくちょくやって欲しい。大切なアゲアゲな曲であるのだから。
この曲終わり～MCは感動した。ここにどれだけのものを懸けてきたのだろうと思うとその努力は計り知れない。キャストが円陣を組んでその喜びを分かちあっていたところはまさに『部活』であった。彼女たちがスクールアイドルであることに改めて気付かされる。
そしてカオスアニメが始まった。今回はもう完全にリミッターが外れていたので、見ていても意味が全く分からなかった。こういうの大事。
『MIRACLE WAVE』の余韻が収まらないまま、2期Blu-ray1巻特典曲『One More Sunshine Story』が始まった。完全に伊波のターンである。ここでも歌が上手くなったことをひしひしと感じる。本当にCD音源のようなのだ。でも音源とは違う部分もあるからやはり生で歌っている。最高だ。白雪姫姿が尊かった。推しが可愛いって最高に幸せなのだ。
『おやすみなさん！』『in this unstable world』『Pianoforte Monologue』とソロ曲は続く。ヨハネソロは力の入り方が違った。そしてなによりあいきゃんがカッコよすぎる。良かった。
カオスアニメ2。もう何も言いません。
『空も心も晴れるから』は良いサプライズ。最初2年生がセンターで恋アクの衣装がメンバーカラーのせいで2年生の曲をやるのかと一瞬思った。結果2年生の曲に変わりはなかったのであるが、貴重なものを見せてもらった。そしてこの曲の全員バージョンは絶対に音源化してほしい。アルバムへの収録を熱望する。
恋アクくるかと思ったらまだ来なかった。始まったのは『SKY JOURNEY』。『空も心も～』とストーリーを関連付けているのだろうか。2日目はここは変わるだろうと思っていたら、DAY2もこの曲をやった。それどころか変わったのはソロ曲の部分だけ。今回のライブは『WONDERFUL STORIESのストーリー』をとても大事にしているという意を汲み取れる。そしてこの『SKY JOURNEY』はいい選曲だった。先程言ったように歌詞とストーリーが上手い具合にリンクしている。そして『空も心も～』の雰囲気を全く壊していない。3rdライブでこの曲の使い方の正解が明示されたように感じた。
そこから『恋になりたいAQUARIUM』と続く。埼玉DAY2終了時点で『HAPPY PARTY TRAIN』がセトリ入りしてないのが少し気になるところではあるが、人気曲である恋アクを外すとも思えないので、今回HPTは無しだろうか。恋アクは楽しかった。
いつもならここでMCが間違いなく入る。しかし入らなかった。好ポイントだ。TVアニメ2期8話『HAKODATE』と9話『Awaken the power』のダイジェストが流れる。このふたつの回は私が大好きな回だ。期待が高まる。もうこの流れはあの曲しかない。
『Awaken the power』が始まった。最高だ。幸せだ。この曲に自分が持っているすべてを捧げた。本当に最高だった。理亞推しとしてラップは全コール。この時が一番楽しかった。この曲が私にとってはすべてであった。函館でやらなくて正解だった。
繋ぎのSaint SnowのMC。Saint SnowのMCは面白い。まとまりがある。何を話したいかがしっかりしてる。ここは流石2人ともアミューズのプログループに所属していただけある。
函館ユニットカーニバルの時から気になっていたのだが、あさみんのMCがPerfumeのMCに酷似しているのだ。発言のうちの3～4割ほどは私がPerfumeのライブで幾度となく聞いたフレーズ。これは心無しではない。同じアミューズ所属だからか分からないが、Saint SnowのMCはそういうこともあって安定している。
Saint Snowは『Awaken the power』やってMC喋って終わり。なにかやるのかなと思ったがやらなかった。函館勢の勝利である。
そして再びTVアニメのダイジェストが流れる。決勝に続くムービーだ。『WATER BLUE NEW WORLD』が始まった。エモい。この曲は端的に『良かった』という印象だ。印象にも残ったし、このライブには必要不可欠な曲だった。この曲の良さに改めて気づけた。ステージを覆うスモークと、アニメを再現した衣装の早着替えなど、演出も良かった。
そして新録のアニメに続いて『青空Jumping Heart』が流れる。Aqoursの代表曲に上り詰めたこの曲を、この位置で聴くのはまたひと味もふた味も違った。楽しかった。『青ジャンの強さ』を見せられ
。
この曲でライブ本編は終了。長引かせず、スッと引いたのは好ポイントだった。
アンコールはいきなり曲からスタート。アニメから始まらないアンコールはラブライブ史上初めてではないだろうか。『Landing action Yeah!!』『勇気はどこに？君の胸に！』はどちらも全員合唱の歌。アンコールに相応しすぎる。『Landing action Yeah!!』はもう何度もファンミでやっている。しかしその曲を歌う環境は大きく変わった。2nd埼玉最終日で初めて披露された『Landing action Yeah!!』は、大きく成長して、同じ舞台でまた歌う日が来たのである。ドラマチックだ。
ここでサプライズ発表。あれだけ完成度の高いライブを見せられたあとに東京ドーム発表はなんの違和感も感じさせなかった。これなら東京ドームを背負える、と自然に思った。キャパが埋まるとかの問題ではない。東京ドームでライブをしても恥ずかしくないレベルということだ。ちなみに私は東京ドーム公演は参加もしないしライブビューイングも行けない。受験である。次いで映画の公開が来年1月に決まる。これも行けない。しかし4thシングルの発売が決定したことは大きい。これはAqoursの活動が少なくとも2020年まで約束された格好である。受験期にAqoursの活動が終わることを恐れていたので、ここに関してはホッとした。
ここからキャスト一人一人の挨拶が始まった。
ここも時短が図られていて評価出来る。以前よりだいぶダレにくくなった。
『WONDERFUL STORIES』を歌ってこのライブはすべての演目が終了した。
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このライブは自分が思っていたものを大きく上回っていった。ここまで分かりやすく進化したものを見せつけられるとは思ってもいなかった。とにかく『ライブとしての芸術作品』が大成していた。初日とは到底思えない出来だったのも大きい。Aqoursは素晴らしいものを見せてくれた。このグループを追いかけられる理由は、見る度に進化し、我々に新しい景色をその度その度で見せてくれるからである。このグループの本当の魅力はそこなのだろう。
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