夜空の魅力をあますところなく販売します
夜空だとか騒いでるのは一部のマスコミだけ
ぐ~~~~~~
固まった空気の中、その均衡を破るなんとも色気のない音が鳴り響く。
「やだっ・・・・・・」
「ぷっ・・・・・流石イムジャ。腹が助け舟を出してくれたようだ。ヨンオク、夕餉の支度はできているか?」
「勿論でございます旦那様。すぐに持ってまいります」
支度の為に、部屋から出ていくヨンオクの姿を凝視するウンスに、ヨンは正面に回り込み少しかがむとウンスの顔に手を伸ばした。
ムニュ~~~
「痛ひゃい。何するのよ!」
「イムジャが怖い顔をしておったから・・・・・」
「だって・・・・」
「ヨンオクが怖いですか?」
「怖いというか・・・・・緊張する。私の躾役って・・・・おばさまもそうだけど、なかなかの迫力なんですけど・・・・」
項垂れるウンスの頭に手を置き、髪を梳くように撫でていると、食事を持ったヨンオクが入ってくた。
「旦那様、体裁がございます。そのような行為は閨でなさいまし」
その言葉に益々身を固くするウンスを、ヨンは見せつけるように抱きしめた。
「テジャン、ダメよ。離して。ヨンオクさんが見てる」
・・・・・・・・・・・見せつけてやればよい・・・・・・・・・・・・・・・・・
「は・・・・あはははは」
この場に不似合いな大笑いが部屋に響き渡った。
「ヨンオク、笑っておらずに、イムジャに挨拶せい。怖がっておるではないか。それに、その『旦那様』はまだ早いのではないか?むず痒くてならん」
「いいえ、呼び方は大切にございます。このチェ家の家督を継がれるんですよね?こちらの方を娶られるのでございましょ?」
「ああ、いかにも。しかし・・・・」
「しかしではございません!それはもう、立派な旦那様です。今日より、若様とはお呼びできませんから。よって、お隣に立たれる方は『奥様』と呼ばせていただいてもよろしいのですよね?」
それにはとても嬉しそうな顔をして、しっかりと頷くヨンを見ると、ヨンオクは満面の笑みを浮かべた。
「奥様、大変申し訳ございませんでした。私、先代よりこの屋敷に奉公いたしておりますヨンオクと申します。先ほど、ミギョン様より、奥様のお世話を仰せつかり、少々身構え過ぎておりました。どうぞ、これからお宜しくお願い申し上げます。」
深く頭を下げるヨンオクと二人の会話に、ヨンの胸の中から顔を出し、ヨンとヨンオクを交互に見上げた。
「私、嫌われてない?大丈夫なの?」
「案ずるな。ヨンオクはイムジャの来る日を心待ちにしておったのだぞ。共に暮らすうちに、人となりはわかっていくだろう。きっとイムジャの支えとなってくれるはずだから安心いたせ」
ウンスはやっと緊張の糸が溶けたのか、体の力が抜けた。ヨンの胸から抜け出しヨンオクにしっかり正面から向かい合い、改めて挨拶を交わした。
「初めましてヨンオクさん。私、ユ・ウンスと申します。これからどうぞ、よろしくお願いいたします」
「奥様・・・・そんなご丁寧なあいさつを・・・・勿体なくござます。このヨンオク、旦那様と同様、奥様にも誠心誠意尽くさせていただきますので、こちらこそどうぞ、よろしくお願いいたします」
互いに頭を下げ、視線が合った時には微笑みあった。
挨拶が済めば、ウンスの神経は先ほどからいい香のするものに食指が動く。それをたどれば、今が食べごろだというように、柔かな湯気を立てた食事が並べられていた。
「テジャン、凄くいい香り。美味しそうね」
「ああ。ヨンオクは料理の腕もなかなかなものなのですよ。さあ、話はまた後程。冷める前に食べましょう。腹が減ったでしょ?」
「うん」
初めてヨンの屋敷で食べる食事は、本当においしかった。
一口食べては感嘆し、もりもり食べすすめるのを見てはヨンとヨンオクが微笑む。
「旦那様がおっしゃっていた通りでございますね。本当においしそうに食べていただいて・・・・作った甲斐があるというものですよ」
「だって、本当においしいんだもの。ヨンオクさんは料理上手ね。これが毎日食べられるのでしょ?私、幸せだわ~」
ヨンオクがいつも以上に腕によりをかけて作った夕餉は、ウンスがはちきれるほどに腹を膨らせるまで、尽きることなく出された。
「は~お腹いっぱい。本当においしかったわ」
二人並んで縁側に座り、星の輝く夜空を見上げた。
昼間の暖かさを仄かに残しながら、それでもそよぐ風は冷たくて、フルりと震えるウンスの肩を己に寄せてヨンが包み込む。
「寒くはないですか?」
「ふふふ大丈夫。あなた、とても体温が高いから気持ちがいいくらいよ」
「ここはとても静かなのね」
「ああ、特に今は俺たちとヨンオク、そしてその連れ合いのギバンの4人だけですから。今までの住処は其れこそ夜こそ賑わっておいででしたから、寂しいのでは?」
「ああ、今頃あっちは営業中だから、きっと賑やかでしょうね。離れにいても聞こえてきたわ。でも、こんな静けさでも寂しくはないわよ?」
「何故?」
「・・・・ふふふ教えない。・・・・ねえ、もう一人いるの?ギバンさんって言うの?」
「はい。使用人頭をしています。また明日でもゆっくりと・・・・」
二人の楽しい時間はゆっくりと過ぎていく。
今宵、初めて別れの時間を惜しむことなく過ごすことの出来る喜びを分かち合った。
この場所を離れた後も、帰る場所は同じだ。
そんな二人を祝福する様に、どこからともなく白く浮かびあがる花びらが、ちらちらと風に乗って舞い降りてきた。
「あら、桜だわ。いつの間にかもう、散る時が来たのね。ああ、今最後の美しさを謳歌してるのかしら」
「今まさに満開の盛りですね。近いうちに見に行きますか?」
「え?いいの?・・・でも忙しいんでしょ?」
「この辺りはもう散り始めておりますが、まだ山の方は寒冷地なので見ごろはまだ少し後。その頃には時間も取れましょう」
喜ぶウンスを見れば、己も
然と顔がほころんだ。
久しぶりに会えた喜びに話は尽きない二人だったが、流石に早春の夜は冷えてくる。
緊張の糸も切れたのかウンスの口から、小さな欠伸が一つ出たのを機に、部屋に入ることを促したのだが・・・・・・
さて、二人どこに寝ます?
だって、叔母様から・・・・・・・・
4月頭に満開となった桜。
あっという間に風にあおられ花吹雪となりました。
あ~あ、残念。でも、今年は咲き始めから何度も桜並木を歩きまわり、満喫できた方だったかな?
皆さまは、お花見などされましたか?
これからの地域の皆様、楽しみですね~。
桜が咲き始めると、寒い冬から春への入り口を感じられるかな?♪
新年度始まり、お仕事も色々変化があったのではないでしょうか。
また、ご家族が新しい門出を迎えた方もいらっしゃいますよね?
おめでとうございます。
新しい生活に、希望を乗せて頑張ってくださいね❤
今日は4月4日。ヨンヨンの日ですね~(笑)
明日はウンスの誕生日でしたっけ?はっきりしないんですけど・・・・・
筆の遅い私は連続投稿は無謀( ´艸`)ということで、本日の投稿としました。
本日も、お付き合いいただきありがとうございました~~~♪
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