サトシをおうちまでお届け

サトシをおうちまでお届け

サトシを捨てよ、街へ出よう

俺と社長の内緒の事情。Situation93

BL要素含みます




俺は昔から夜型で朝はどちらかと言えば特技ではないのに、今朝の目覚めば珍しく爽快で、昨日俺に綺麗な夜景を見せてくれた窓ガラスは、眩いばかりの朝日を俺に見せ身体を照らした。

和也「んーよく寝たっ」 

いつものように背伸びをしようとした俺の身体は
………………動かなくて。

和也「あ、…………そっか」

俺は見事なまでに寝息を立てるサトシに抱き抱えられていた。


和也「気持ちよさそうに寝てるね、サトシも」

少しばかり尖らせたその口からは、すぅすぅと寝息だけが聞こえて、長い睫毛は朝日に照らされて眩しそうに少しばかりヒクヒクとしていた。

和也「まだ起こすのには早いかな」

時計を見ればまだ石神さんが迎えにくる時間まで余裕があって、気持ちよさそうに俺の身体に腕を絡めて眠るサトシの腕をそっと掴んで
………………ベッドに沈めた。





ピンポーン

和也「こんな朝早くに、……………誰だろ」

サトシに買ってもらった白いカーディガンを羽織ると、俺は寝間着のまま玄関のリビングに設置されているモニターを覗く。

そこにはもう誰も写ってなくて、代わりにカタンと音がした宅配ボックスに足を向けると昨日見たのとそっくりなお重箱と、見覚えのある
………………タッパが置かれていた。

和也「まさか朝ごはんまで、くるわけ?」

少し重たいお重箱と、その見覚えのあるタッパを抱えてリビングに戻るとお重箱の隙間からは
………………いい香りがした。


和也「朝ごはん流石にコレを食べるのかな」

お重箱を開けると和洋折衷な朝食が綺麗に二人分敷き詰められていて、よほど快眠だったのか朝御飯にさほど興味がない俺のお腹が少しばかり鳴った。






和也「サトシ、サトシ、朝ご飯来たんだけど食べる?」

俺は寝室に戻るとまだ寝息を立てるサトシの身体を譲った。寝癖で少しばかり乱れたそのサラサラな髪は朝日に照らされて
………………艶やかさを見せる。

和也「綺麗な髪、…………前髪下ろせばいいのに」

その朝日に照らされる艶やかなその前髪に無意識のうちに手が伸びた瞬間
………………俺の身体が緩やかに傾いた。




智「寝込みを襲うとはいい度胸してんな?」
和也「寝、込、み?………ば、馬鹿、違う違う!朝ご飯が届いたから起こしに、、、あっ」 

智「何だ?今度は顔を赤くして」


あ、いや、別に驚いたりしないよ?
俺だってサトシと同じ『男』だし、俺だって、その、さっき、 
………………だったし。

智「和?」
和也「あ、いや、ほら、と、取り敢えず手首離して欲しい、かも。ほら、起き上がらないから」

手首を掴まれて引き寄せられた俺の身体はサトシの身体の上に乗っかる形で。
そして俺の太腿は男なら誰もが持ち、経験する『ある異変』に
………………触れていた。

自分のは見た事も、感じた事もあるけど
自分以外の『その異変』に長年一緒に過ごした翔ちゃんのですら見た事はあっても触れた事など
………………なかったから。

和也「ご、ご飯も冷めるし、ほら、俺重いから、離して、サトシ」
智「昨日から言ってるだろ、むしろお前は軽すぎだって」

ギュッと俺の腰にサトシの足が絡まって
更に感じる、その
………………『異変』

和也「サ、サトシ!あ、あのね、ち、違う、の」
智「ん?」









和也「あ、あの………………あ、あたってるの、サトシ、のが」

お金じゃ買えない価値がある、買えるものは、サトシで。

毎日UPしていくのは、なかなか難しいですが、

今年はまずこちらのお話を終わらせてから

次へ行こうと思います











BLになります






N*






  それからすぐにサトシに会う機会があった。


メイと近くの公園から帰って来るときに自宅に入っていくサトシを見かけて、、
あ、と思った瞬間に

「サトシくん!」

って、メイが声をかけていた。








メイに声をかけられ、

「サトシくん、遊ぼっ♫」

そう言われたサトシは、一緒に俺ん家に来てひとしきり遊ぶと、

「メイちゃん、もうお風呂入るわよ!」

母さんにそう言われて風呂に入る準備をするメイに

「ちゃんとあったまってこいよ。」

と、頭を撫でてこっちへ来た。





「なんかごめんね?」

「何が?」

「家に帰るとこだったのにうちに来る羽目になって。しかも時間も遅くなっちゃったし。」

「いいよ、俺もメイちゃんと遊べて楽しかったし。おばちゃんの飯また食えたし♫」

「、、、そっか。」

「それに、、、、」

そこまで言って、言葉が繋がらないサトシを不思議に思って見れば

「、、、っ、、、。」

じっと俺の方を見つめるサトシと目があって、
なぜか俺も目をそらせなくなってしまった。





少しの時間だったのか、
長い時間だったのか、
目線を外したのはサトシで。

目線は外したけど、

「やっぱりカズナリに会えると嬉しいしな。」

そう言って俯くサトシの顔はちょっと照れていて。
その照れた顔にこっちまで照れそうになる、、、

や、、えっ?
なんで俺照れんの?

自分で自分がよく分からないで居る俺に
智の手が伸びてきて

「ほっぺ真っ赤だぞ?」

両頬を大きな手で包んだ。









momo







「人間関係がうまくいかない…」と思ったときに試してみたい3つのサトシ

彼は愛する人が戻るのを信じ続けて

蒼い石の中に想いを封じ込めた

同じように想いを封じ込めた蒼い石が

この離宮に戻る日を夢見て鍵を掛けた

この扉の鍵は彼の声 

O国の紋章の宝石箱は二つ

ひとつには指輪が、もう一つは空だった

「これはペンダント用の箱で良いんですよね?」

大ちゃんが黙ったまま頷いて

ペンダントを宝石箱に仕舞った

「これで対の石が揃った

 父さんにアルフヘイムの加護と祝福を貰わないと」

「ああ、その役目は蒼ではなく父上だ

 きっと安堵されるだろう」

「戻りましょう

 外に出た方が良いんですか?」

「その必要はない

 セキュリティを戻すように伝えたから

 ここから侯爵家に移動する

 蒼、俺たちの控室の扉を頭に思い浮かべて」

目を閉じて頭に思い浮かべると

さっきと同じように一瞬体が浮いた気がした

目を開けると部屋の前

中に入ると父さんと緋~ちゃんが座ってた

「蒼ちゃん、おかえりなさい

 無事に見つかった?」

「ああ、彼が呼んでくれたから

 すぐに分かったよ」

両方の箱をテーブルの上に置く

「父さん、彼等に対面してくれる」

大ちゃんがいるから、二人は実体化するだろう

テーブルの脇に二人の姿が朧げに現れ

「王子 ・・・ それと ショウ殿 ・・・」

父さんが懐かしそうな顔をして声を掛けて近づいていく

「蒼の王子 ・・・ また、お会いできるとは ・・・」

王子が涙混じりの声で呟く

「蒼の王子 ・・・ すみませんでした

 お気遣いを頂いていたのに ・・・

 私の心が弱く ・・・ 王子を悲しませ

 ・・・ こんなに長く待たせてしまいました ・・・」

涙に濡れた顔で頭を下げる彼 ・・・

そんな彼を気遣うように

繋いだ手をギュッと握り締める王子

「済んでしまったことだよ ・・・

 君達がまた手を取り合えたことに意味がある

 二人の想いはどんなに時がたち離れていても

 しっかりと繋がっていた ・・・ それこそが奇跡

 それで良いのです」

父さんの瞳にも光るものが見えた

どうしてあげることも出来なかった二人

後悔も有ったんだと思う ・・・

「はい ・・・ ようやく想いが繋がりました

 蒼の王子、お願いがあります

 私たちの誓いの言葉を聞き届けてくれますか」

「この蒼の石に誓うと言う事だね」

「はい」

二人が大きな声で返事をする

父さんが凄く嬉しそうな顔で頷いた

「アルフヘイムの加護と祝福

 それと蒼のエルフからの祝福を与えましょう

 蒼ちゃん、側に来てくれるか」

黙ったまま頷いて父さんの横に立つ

「ありがたき幸せでございます」

二人が父さんの前に跪いて頭を下げた

「私サトシと、私ショウは

 蒼の王子、蒼のエルフの前で

 永遠の愛を誓います」

「この二人にアルフヘイムの加護と祝福」

「蒼のエルフの加護と祝福を与える」

彼等が嬉しそうな表情を浮かべて

立ち上がって一礼する

「ありがとうございました」

「これで私たちも戻れます」

そう言ったと同時に姿が消えた

「サトシありがとう

 私の心残りだった二人が

 時を経て会いに来てくれた」

「父さん、大ちゃんがいたから起きた奇蹟

 俺だけでは姿は見せられない」

「サトシを助けてくださり

 ありがとうございます」

「お父上、私は何もしていません

 全ては蒼のエルフと父上の力

 その指輪、王子に贈ってくださいますか?」

「もちろんです

 私から贈らせて頂きます」

「よろしくお願いします」

「侯爵には蒼から

 何も伝える必要はない

 彼等が語るはずだから」

「そうですね

 緋~ちゃん、王子を呼んできて

 俺達は侯爵の所に行ってくる」

「万が一侯爵のようなことが

 王子に起こっても困るから

 すぐに来てくれる?」

「多分、大丈夫だとは思うけど

 侯爵が身に付けたのを確認して

 すぐに行くよ」

「蒼、彼が身に着けてからの様子は

 私が見ているよ」

「お願いします

 じゃあ、行ってくるね」

王子の事は父さんに任せて

二人で侯爵の部屋に急いだ

扉を開けて中に入ると

侯爵の支度は全て終わり

先程の椅子に腰かけていた

前のメイクより華やかな気がする

「蒼さん、兄の用意は済みました

 さっきより美しい仕上がりでしょ?」

「先程のペンダントを見せて頂いて

 もう少し華やかでも大丈夫だと思いましたの

 どうです、どこから見ても最高のレディでしょ?」

「メイクが映える顔立ちだと思ったけど

 ここまで化けるとは(笑)」

何処からどう見ても女性に見える

「誰も侯爵だとは思わない」

「ええ、唯一人を除いては」

「ああ、そうだね 

 彼には分かるだろう

 もう一人いた(笑)

 おちびちゃんは見抜くだろう」

確かにチビには分かるはず

本質を見極める澄んだ瞳を持ってる

「二人ともそう思いますよね

 ショウちゃん、王子は気が付くから安心して」

弟君が目を輝かせて侯爵の肩に触れる

「気が付いて貰えないか心配してたんですか?」

侯爵が黙ったまま小さく頷く

「彼は心の眼で貴方を観てる

 どんな姿でも気が付きますよ」

「本当にそう思いますか?

 鏡を見て自分で自分が分からないのに ・・・」

「そんなことはないよ

 マッスーのメイクは厚化粧で顔を変えていないから」

「ナチュラルメイクにしたつもりよ

 円らな瞳を活かしたメイクだから

 侯爵の顔自体は変えていないのよ」

「蒼、早くつけてあげなさい」

「失念してました

 侯爵、これはア
ルフヘイムの加護を受けたものです

 どうぞ受け取って頂けますか」

宝石箱を彼の前に差し出す

「あら、これは王族の紋章」

「本当だ ・・・ これはさっきのですか?」

Mr.マッスーと弟君が宝石箱を覗き込む

「侯爵、開けて頂けますか?」

侯爵が少しだけ身構えて

ゆっくり宝石箱の蓋を開ける

「先程の ・・・ ペンダントですよね ・・・」

「同じものですが同じでは有りません

 アルフヘイムの加護と祝福を受けたペンダント

 これを貴方に贈ります」

「私にですか?」 

「ええ、このままペンダントとして使っても

 指輪にしてもかまいません

 この3つの石が貴方を守り続けます

 着けさせて頂いて構いませんか?」

さっきの事が有るから

3人とも息を呑む

「あの ・・・ また涙が ・・・」

「その心配は有りません

 本来の持ち主の所に帰ってきたのですから

 涙が零れてもすぐに止まります」

「では着けさせて頂きますね」

ペンダントを着けてあげると

蒼い石がキラリと輝いた

『良かったね、戻れて』

『ありがとうございました

 あの方は既に侯爵の中にお入りになりました

 私も安堵しました』

『彼らを守ってあげてくれる?』

『もちろんです』

本来のペンダントがホッとした声で呟いた

侯爵の瞳に浮かぶ涙

その涙は零れることはなかった

「どうですか?」

「同じペンダントなのに ・・・

 凄く落ち着きます」

「それは良かった ・・・

 では、最初のダンスはお二人で

 大ちゃん、父さんたちの所に行くね」

「ああ、ここは私に任せて」

大ちゃんがにっこり笑う

後は二人のダンスを見られれば

今日のイベントは全て終わる

<続きます>

あと一話かな

頑張ります

 

 

 

 


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スカル団がサトシたちにどう因縁付けてくるかだな……
UB関係はもう無さそうだし、やっぱ島巡りやZリングかなぁ
今、シャブキメてるの見つかったsgrがサトシにボコボコにされて、stsが超悪い先輩に頭下げてsgrのシャブ抜き用に暴れてもいいような部屋を借りて、sgrをぶち込んだところ(私の脳内)

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