あそびごころんサトシ
俺の人生を狂わせたサトシ
さっきより化粧に力が入ってる気がするのは俺だけ?
薄紅色が頬や瞼に塗られてくんだけど ・・・
パールみたいなキラキラも ・・・
出来上がった顔を鏡で見て
ひっくり返るほど驚く
俺は何処にいる?
「ショウちゃん、凄く綺麗だからね」
マサキがご満悦な顔で鏡越しに見つめる
「あのな、ここまで化粧したら
サトシに気が付いて貰えないだろ?
目の前に立ってもダンスに誘って貰えなかったら
本末転倒だし、受けるダメージも相当だぞ」
その場合、お前たちは責任を取ってくれるのか?
「そんな心配してるの?
あり得ないから
気が付くに決まってるでしょ」
自信満々に答えるけど
あの人が絶世の美女に変身して現れたら
俺は気が付けるだろうか?
そこは『絶対気が付ける!』と答えたいけど ・・・
「案ずるよりだよ ・・・
王子を信じてあげて
蒼さん達が戻ってくるまで
さっきの椅子に腰かけて待ってようね」
手を取られて、椅子まで案内される
「この格好でダンス踊れるかなぁ?」
心配事はわんさか湧いて来る
ヒールの靴で歩けるのか
ワルツの女性側ってどう踊るんだっけ
コルセットの締め付けで倒れないだろうか
「踊れるよ
王子がリードしてくれるから」
何かにつけて楽観的なマサキの話を聞いてたら
少し気持ちが上向いて来る
この期に及んで腰が引けてる俺
いい加減、腹括れって思えてくる
そこに蒼さんが戻って来て
宝石箱を差し出した
蓋にはO国王家の紋章
開けるとさっきのペンダントが入ってた
Mr.マッスーとマサキが不安げな顔をする
手に取った瞬間 ・・・
なぜか心が落ち着いた
蒼さんから正式に贈られたペンダント
これはアルフヘイムの宝石で出来た物で
俺が受取るべき物
身に着けると
感激で涙が込み上げてくる
その滴は頬に伝わることはなかった
「ショウちゃん、ホールまで僕がエスコートさせて貰うね」
「頼む、一人では歩けない(笑)」
辿り着くまでに転びそうだ
「畏まりました
王子がダンスを申し込むまで
静かに立っててね」
「ああ、わかってる」
貴方の誕生日ケーキ食べたかったなぁ
食べさせてあげたかったし
食べさせて貰いたかった
それだけが心残り ・・・
「侯爵 笑顔を忘れないように
どんなにコルセットが苦しくても
どんなにお腹が空いていても
そして履き慣れない靴が痛くても
貴方の笑顔が彼を幸せにする
笑顔で胸を張って入場してください」
「はい ・・・ そうさせていただきます
大ちゃん、ありがとうございます」
「マサキ君、パーティーの締めの挨拶は誰がするの?」
「王子に締めて頂く予定です」
「では、私は先に戻っても構わない?」
「はい、色々とありがとうございました」
「侯爵、彼は貴方がどんな姿をしていても
必ず見つけると思います
それは、貴方も同じです
最高のダンスを見せてください」
大ちゃんは笑みを浮かべて軽く握手をして
部屋の中に戻って行った
「蒼の貴公子御一行様が居なければ
今回のイベントは成功しなかったね」
「ああ、彼等のお蔭で此処まで来れた
後は俺が頑張るだけ」
「もうひと踏ん張りだよ」
「マサキ、ありがとう」
「どういたしまして
そうだ、記念撮影ね」
携帯を取り出して俺の写真を撮る
「恥ずかしいだろう」
「何言ってるの
俺の自慢のお兄様だよ(笑)
今度は二人でね」
二人の記念写真を撮るマサキ
「王子との写真はちゃんとしたカメラで撮るから
期待してて(笑)」
そう来ると思った ・・・
誰にも見せないから良いか ・・・
舞踏会の時間が近付いてきて
胸がドキドキしてきた
<続きます>
冷静とサトシのあいだ
さっきより化粧に力が入ってる気がするのは俺だけ?
薄紅色が頬や瞼に塗られてくんだけど ・・・
パールみたいなキラキラも ・・・
出来上がった顔を鏡で見て
ひっくり返るほど驚く
俺は何処にいる?
「ショウちゃん、凄く綺麗だからね」
マサキがご満悦な顔で鏡越しに見つめる
「あのな、ここまで化粧したら
サトシに気が付いて貰えないだろ?
目の前に立ってもダンスに誘って貰えなかったら
本末転倒だし、受けるダメージも相当だぞ」
その場合、お前たちは責任を取ってくれるのか?
「そんな心配してるの?
あり得ないから
気が付くに決まってるでしょ」
自信満々に答えるけど
あの人が絶世の美女に変身して現れたら
俺は気が付けるだろうか?
そこは『絶対気が付ける!』と答えたいけど ・・・
「案ずるよりだよ ・・・
王子を信じてあげて
蒼さん達が戻ってくるまで
さっきの椅子に腰かけて待ってようね」
手を取られて、椅子まで案内される
「この格好でダンス踊れるかなぁ?」
心配事はわんさか湧いて来る
ヒールの靴で歩けるのか
ワルツの女性側ってどう踊るんだっけ
コルセットの締め付けで倒れないだろうか
「踊れるよ
王子がリードしてくれるから」
何かにつけて楽観的なマサキの話を聞いてたら
少し気持ちが上向いて来る
この期に及んで腰が引けてる俺
いい加減、腹括れって思えてくる
そこに蒼さんが戻って来て
宝石箱を差し出した
蓋にはO国王家の紋章
開けるとさっきのペンダントが入ってた
Mr.マッスーとマサキが不安げな顔をする
手に取った瞬間 ・・・
なぜか心が落ち着いた
蒼さんから正式に贈られたペンダント
これはアルフヘイムの宝石で出来た物で
俺が受取るべき物
身に着けると
感激で涙が込み上げてくる
その滴は頬に伝わることはなかった
「ショウちゃん、ホールまで僕がエスコートさせて貰うね」
「頼む、一人では歩けない(笑)」
辿り着くまでに転びそうだ
「畏まりました
王子がダンスを申し込むまで
静かに立っててね」
「ああ、わかってる」
貴方の誕生日ケーキ食べたかったなぁ
食べさせてあげたかったし
食べさせて貰いたかった
それだけが心残り ・・・
「侯爵 笑顔を忘れないように
どんなにコルセットが苦しくても
どんなにお腹が空いていても
そして履き慣れない靴が痛くても
貴方の笑顔が彼を幸せにする
笑顔で胸を張って入場してください」
「はい ・・・ そうさせていただきます
大ちゃん、ありがとうございます」
「マサキ君、パーティーの締めの挨拶は誰がするの?」
「王子に締めて頂く予定です」
「では、私は先に戻っても構わない?」
「はい、色々とありがとうございました」
「侯爵、彼は貴方がどんな姿をしていても
必ず見つけると思います
それは、貴方も同じです
最高のダンスを見せてください」
大ちゃんは笑みを浮かべて軽く握手をして
部屋の中に戻って行った
「蒼の貴公子御一行様が居なければ
今回のイベントは成功しなかったね」
「ああ、彼等のお蔭で此処まで来れた
後は俺が頑張るだけ」
「もうひと踏ん張りだよ」
「マサキ、ありがとう」
「どういたしまして
そうだ、記念撮影ね」
携帯を取り出して俺の写真を撮る
「恥ずかしいだろう」
「何言ってるの
俺の自慢のお兄様だよ(笑)
今度は二人でね」
二人の記念写真を撮るマサキ
「王子との写真はちゃんとしたカメラで撮るから
期待してて(笑)」
そう来ると思った ・・・
誰にも見せないから良いか ・・・
舞踏会の時間が近付いてきて
胸がドキドキしてきた
<続きます>
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キラキライケメン化したセレナを華麗にエスコート()とか見ててムズムズする
これに限らずサトセレってゲームの♀主受けに多いNLの皮被ったドリみたいなのばかりで気持ち悪い
ただの片思いなのに公式公式うるさいし
今まで気づかんかった
#anipoke #アニポケ https://t.co/NxSPs2PtCP